マンタが急接近!ここでしかできない臨場感たっぷりの飼育観察体験ツアー

マンタやサメの飼育観察体験ツアーがはじまるのは、本部町山川漁港。

集合時間になると、やんばるの海と生きものに詳しい3名のベテランスタッフが、船に案内してくれました。

これから向かうのは、海上いけす(沖縄美ら海水族館を運営する一般財団法人沖縄美ら島財団の研究施設)。

体験するのは、水族館では見られない、海のリアルです。臨場感たっぷりに水しぶきをあげて餌を食べるマンタを目撃し、サメやエイに至近距離で餌をあげる体験は唯一無二。サメは何を食べているの?サメとエイの違いは?など、分からないことは海のベテランにどんどん聞いちゃいましょう!

それではいざ、出発!

船に乗ると、やんばるの海と遠くに見える山々が目の前に飛び込んできます。その大自然と潮風を感じながら進むと、出港して数分で、海上いけすが見えてきました。

ゆっくりと船を近づけます。

到着したら、船長が手際よくいけすに船を固定し、ゆっくりと一人ずつ、いけす側に移動します。

さっそく海上いけすをのぞき込みましょう!

海上いけす内は、エイや数種類のサメのほか、沖縄に生息する魚たちが悠々と泳いでいます。

ビニール手袋をつけて、さっそく餌やり開始!

最初は恐る恐るだった餌やりも、何度かやるうちにみるみる上達していきます。

「お魚さ~ん」「ここだよ~」「食べてね~」と声を掛け合い、気分は飼育員!

すぐにコツをつかみ、餌にたくさんの魚たちが集まってきます。

水中の魚をよく見たい方には、箱メガネの貸出も。

シュノーケルのように魚を間近で見ることができ、パパも大興奮!

餌やりを堪能したら、次はいよいよナンヨウマンタのいけすへ!

1分足らずの移動中も「早くマンタを見たい」とソワソワ。どれくらいの大きさなのかな、どんな餌を食べるのかなと想像が膨らみます。

マンタの大きさを想像して楽しむ3人

ここにはナンヨウマンタが2尾飼育されているそうです。

さっそくマンタにご対面!

…とメインデッシュの前に、沖縄で暮らすサメ標本の紹介がはじまります。

写真はカマストガリザメというサメの、本物のアゴの標本。

サメは永久に歯が生え変わるらしく、サメを飼育している水槽にはよくサメの歯が落ちているのだとか。

様々な標本や、楽しい船長さんのトークに引き込まれ、気づけば全員夢中!標本を触ることができるのも、貴重な機会です。

「ガオー!!」
「オレサマハサイキョウダー」「ギャー」!!

さまざまな標本を見て触って、みんなで記念撮影!

「一番大きい標本を持つのは、だいたい一番の権力者です」と船長さん。

そしていよいよ次は、マンタの餌やりがはじまります!

マンタの餌やりには、専用の柄杓を使用するそう。かなり柄の長い柄杓なので、持ち上げるのも一苦労。船長さんの華麗なる柄杓さばきと、柄杓から撒かれた餌をしっかりキャッチするマンタは見ものです!

餌をキャッチする瞬間と踵を返す際の豪快な水しぶき、口を開けた瞬間の音や、そこから大きな体をうねらせて海を泳ぐ優雅さ。そのダイナミックな動きを五感でたのしむひと時は唯一無二の体験です。

水族館では、上にのぼっていくマンタを下から見る構図になりますが、ここでは逆。水族館とはひと味違う、臨場感たっぷりの餌やりを楽しむことができました。

壮大な体験をくり返した後は、半ば興奮気味に船へ。

船を走らせる最中に見えた伊江島タッチュー(伊江島の観光名所)と記念撮影をして、港へ。

「明日友だちに自慢できるね~」と笑いながら船を降りる3人。気付けば11時です。到着した瞬間、急にお腹がすいてきました。

「お昼ごはん、何食べる?」「どこかおすすめのお店はありますか?」と雑談しつつ、ゆる~く解散。

港から生簀までの移動時間は5分程度なので、船酔いすることもなく、時間いっぱい楽しめる体験でした。